「大学生はバイトしないほうが良い」の嘘と罠

「大学生のうちはバイトしないほうが良い。最後の自由な期間だし、数年経てば効率的に稼げる。小金を稼ぐために働くなんてもったいない」

4月。大学入学から少し経ち、入学式を鮮やかに彩っていた桜も散った頃、講義をきっかけに仲良くなった先輩がそんな事を言っていました。

実際、日本学生支援機構のデータや、リクルートの調査によると、約2割の大学生はバイトをしていないことがわかります。

私の先輩の話していたことと同じような内容は、「大学生 バイトしない」などと検索するとたくさん出てきます。そのことから私も「バイトはしないほうがいいのかな?」なんて思った時期もありました。(すぐ思い直し短期のバイトを入れましたが)

しかし、現在その先輩は就活で苦しんでいる様子。「少しくらいはバイトもやっておけばよかった」と後悔しているそうです。

そこで今回は、バイトをしないことによって大学生はどんな「チャンス」を逃してしまうのか、「バイトしない」という選択肢のデメリットや、お金を稼ぐことと勉強を両立させる方法を紹介します。

2割の人がバイトしない理由や、それでどう遊ぶお金を稼ぐのかといったことは他のブログでたくさん書かれています。どうぞそちらを検索してくださいね。

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バイトをしないことによるデメリット

 

何をするにも先立つ”お金”が必要だ

nattanan23 / Pixabay

中には、「お金はあまり使わない節約派だし、奨学金やお小遣いだけで大丈夫」と考えている人もいるかも知れません。確かにそうです。大学生活を送るだけなら。

私は大学生活ではほとんど消費をしないよう努めています。

実家ぐらしなので昼食は家から持っていくし、酒飲みではないから飲み会も最低限の付き合いでしか行かない。服にもほとんどお金をかけていません。

それでもお金は足りなくなります。

何故か。

まず、お金がかかることとしてサークルやゼミが挙げられます。

サークルによっては部費や道具代が半端ないですし、飲み会の多くを断ってもサークル合宿やゼミ合宿は行くことになりますからね(ーー;)

それから、「サークル?勉強に力を注ぐからそんなもの所属しない!」と真っ赤な熱意に溢れる方もいますが、新しいことを学ぶには先立つお金が必要になります。

かなり。

「いや、当たり前だろ」と思うかもしれませんが、勉強するためにかかる金額が受験勉強までとは段違いです。

例えば、先週私はライティング技術やWebデザイン、その他もろもろを学ぶためにこのブログを始めましたが、個人ブログを始めるためにかかる金額は以下のとおりです。

サーバー代(1年分)16200
タブレット代35800
参考文献(中古)2000
54000

ドメイン代が無料になる期間を狙ったり、スキンと呼ばれる1万円以上するものを節約したり(いずれ買いたい)、なるべく知識はネット上で拾うなどして節約しましたが、それでもかなりの額がかかっている事がわかっていただけると思います。

まぁもちろんコレは極端な例ですが、その他資格の勉強にしても、「学校の授業」がなくなった分、教材費が嵩みます。

その上覚える内容が(多くの場合)多かったり、受験にお金がかかるのでお金をかけない方法(自学)でも1つにつき5桁は飛びます。

また、資格勉強で痛感するのが、「お金をかければかけるほど効率的に勉強できる」という点。

受験勉強と比べて販売数が少ないということもあり、多くのテキストは選択肢が少ない上に効率化されていません。よって、直接授業(セミナー)を受けるのが多くの場合最適解になるのですが、授業にはかなりの額がかかります。

それでも節約したいからと自分だけで頑張る人も多いのですが、わからないところを聞けない自学オンリーでは効率が悪いのが実情です。

私の周囲にも、参考書だけで頑張るといって挫折した人も多くいます。

面接で言えること・社会経験が減る

geralt / Pixabay

記事冒頭に挙げた先輩が言っていたことですが、特に集団面接で困るそうです。

多くの面接で、「学生時代にどう働き、どう工夫したか」という内容が聞かれます。

1対1の面接であれば、話の持っていき方次第で答えられなくても問題ない、あるいはむしろ自己アピールに繋げられる場合もあるそうです。

しかし、集団面接では予め聞かれる内容が決まっており、そのことについて全員が話していきます。

いくら他のことに情熱を注いでいたとはいえ、集団面接で聞かれたことに答えられないのは印象が悪いそうです。

また、たとえ他の頑張ったことを言ってその場をしのげても、”バイト”について深掘りする質問が来たり、バイトの話の代わりにゼミの話をしたら後続の質問でゼミについての質問が来て答えに窮するといったことがあったそうです。

こうなると、純粋にアピールできる項目が他の人より1つ減りますから、不利ですよね。

たとえ勉強が忙しいにしても、長期休みの間だけ働くくらいはできるでしょうから、何かしらやっておくと良いでしょう。

その際は、工場勤務や工事現場のような従業員による工夫があまりできないところは選ばないのが無難です。

接客も他の人と被るからアピールポイントにしにくいなんて話も聞きます。珍しいバイトだと目立ちやすいかもしれませんね。

また、社会経験が少ない分、マナーやらなんやらを身につけるのが大変だとか。

部活がそのあたりは厳しいから大丈夫と思っていても、実際は色々と違う点があって難儀するそうですよ。

学びを実践・実感する場が1つ減る

PDPics / Pixabay

特に心理学やその隣接分野(経営学など)の授業をとっている場合に当てはまるのですが、授業で新たな物事を学ぶ時にバイトの経験のおかげで実感を持って授業内容が頭に入ってくることがあります。

こういったときには、ただ知識としてもっているだけの場合よりも深く理解することができます。

その上、理解した内容をバイトで実践することで学んだ内容を身にすることができます。

他大との情報共有が減る

私はまだ実感できていないのですが、就活の際に他の大学とのつながりは非常に重要で、その理由は大学によって得られる情報が違うからだそうです(先輩談)。

給与水準や安定性が高くても知名度が低いために倍率が低く狙い目と言われるBtoB企業は、なかなか情報が回ってきません。

こういった企業は人事の数が少ない場合が多いことから、一部の大学でしか説明会を行いません。

他の大学の知り合いが多ければ、”自分には合わなかったけどこういうの志望していたよね”と情報をお互いに共有できるので”狙い目企業”にたどり着きやすいのだとか。

高校の友人や、別のプライベートで他大にも知り合いが多ければ問題ありませんが、当てが少ないのであればバイトは1つの手段になり得ます。

ただし、個人的オススメはバイトより長期(有給)インターン

詳しくはコチラの記事

長期インターンを早期に始めるメリットとは?【1年生にもおすすめ】

で紹介していますが、個人的には普通にバイトするよりも長期の有給インターンで働くことをおすすめします。

オフィスワーカーの中で働くので、より就活後に近い環境で社会経験が積めますし、基本的に一定の裁量権がある仕事が多いので面接時に話せるエピソードも増えます。

また、就活を見据えて働きに来ている人ばかりなので就活情報が聞きやすいのも良い点ですね。

ここに書いても2重になるので、詳しくは記事をご覧ください。

まとめ

仕送りや大学生活次第でバイトをしないで生活することが可能な人も少なからずいますが、”その後”を見据えるとなかなかやらなくていいとは言えません。

在学中にビジネスを立ち上げる!など、自分で別の収入源を打ち立てようと考えていて、見通しがある計画が立てられている人なら大丈夫でしょうが……。

おまけ

大学を選んだ理由は人それぞれかと思いますが、多くの人は最終的なゴール地点として就活を考えているかと思います。
就活はバイトやサークルなど大学生の間何をして、どのようなことを達成したのかや身につけたスキルなどをどうアピールできるかが問われる……つまり受験とは全く違うシステムで結果が決まります。

そのサポートとして大学のキャリアセンターや就職エージェントなどがありますが、3,4年生になってから今までやってきたことをどう就活に活かすかという相談には乗ってくれる一方でその前段階……どうやって効果的なアピールポイントを作るかのサポートはしてくれません。

値段こそ張りますが、キャリアセンターや就活エージェントでは対応してくれない段階から内定後までまるっとサポートしてくれるサービスがあるのでリンクバナーを置いときます。

「上場企業から内定を貰えなかった場合に受講料を返金する」制度があり、高学歴以外の幅広い人をこそサポートしたいとのことなので就活に自信がない人に特にオススメです。
また、何年生から始めても価格は変わらず内定までサポートしてくれるとのことなので1年生は月あたり3000円ちょいで大学などで受けられる有料就活塾などと比べてもお得ですね。

掲載にあたって講師の方とも少し話したのですが、とても穏やかな人だったので無料相談会も安心して受けられるかと思います。


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