長期インターンは、時給を得ながら社会経験も積めるということで年々人気が高まっています。大学などでおすすめされたことがある方も多いのではないでしょうか。今回は、長期インターンを一年生の頃から始めた私が、長期インターンを始めるメリットやデメリット、特に早期に始めた場合のメリットを中心にお伝えします。
長期インターンシップとは?
長期間に渡って行えるインターンシップで、通常3ヶ月以上のものを指します。
短期のインターンとの違いは、期間の他にも、
- 基本的に時給が発生すること
- 研修にとどまらず、実際に利益の発生する業務を任せられること
- 多くの場合学年の縛りがないこと
- 経験している学生が少ないこと
などが挙げられます。
募集も多岐にわたっており、営業や人事といったどの企業にもあるような職種から、デザイナーやエンジニア、ライターなどの専門性の高い職種まで多くの募集があります。

ある長期インターン募集サイトの検索欄。多くの職種が募集されていることが分かる。
長期インターンシップを行うメリット
長期インターンは通常のバイト並の給料が貰えますが、バイトにはない数々のメリットがあるので紹介します。
社会人としてのマナーを身につけることができる
社会人としてのマナーは、後からでも良いと思う人も多いかもしれません。
中には、3年生以降になってからでいいと考える人もいるでしょう。
しかし、現在は就活解禁ルールが崩壊し、就活が早期化した影響を受け、サマーインターンの選考が5月に前倒しになっている企業も増加傾向にあります。
さらに、3年生になってからのインターンは長期にせよ短期にせよ、実質的に選考を兼ねたものも少なくありません。つまり、高学年でのインターンでは社会を学ぶという本来の意味・意義は薄れ、大学生が社会に通用する力を見せる場になっています。
よって、3年生になってから学ぼうとしたのでは遅すぎるのです。
長期インターンでは、日常的に「ビジネスメール」や「社会人としての敬語」に日常的に触れるため、自然とこれらのマナーが身につきます。
また、実際に自分が業務としてやらなくても、周囲から聞こえてくるため
- 取引先への電話のかけ方
- 部署間調整
- 上司との上手なコミュニケーション
などの細かい点も知ることができるというのも利点ですね。
就活にとどまらず、就職したときに他の同期の一歩先に行けることでしょう。
さらに、始めたのが1・2年生からなのであれば、普通の人であれば最初からマナーが身についていることなんて期待されていないので、すべて懇切丁寧に教えてくれます。
スキルが身につく
企画にせよ、マーケティングにせよ、ライティングにせよ、実際に仕事として社員の方から学びながら仕事ができるので、実践的なスキルが身につきます。
ただし、プログラミング系やデザイン系はインターンに参加する時点である程度の知識や経験を問われます。完全に0からだと難しいので、1.2ヶ月勉強期間をとってからにしましょう。(一応0からでもOkなところもあります)
仕事への理解が深まる
実際にオフィスの中で働くことで、業界や業態の実態がつかめます。
実際に社会人の中に混じり、実際の業務と同等・または近い仕事を任せてもらえるので良い点悪い点すべて実体験として理解できます。
また、実態理解については任された業務に限らないことです。
例えば自分の場合は営業部と位置的に近い部署にいたため、ひたすら新規顧客獲得のために外回りに行く印象だった営業が、実は別の部との調整や「どう販売していくか」の戦略を立てる話し合いに多くの時間を割いていることを知れました。

大学時代に希望した職に就けたけど、就職後に合わず辞めてしまった。
という体験談はよく目にします。就職前に実態がつかめるとミスマッチが防げていいですね。
早い内に長期インターンを始めておけば就活までに複数の業種を体験することができ、自分にあった職業選択をすることができます。
自己PRのネタになる
就活時には、「部活でこんな取組をした」「ゼミでこんな成果を残した」など、何かしらのエピソードを持って自分のことを伝えなければいけません。
この際、ただ「頑張った」や「部長になった」などではなく、成果、またはどんな問題にどう考え対処・改善したか(PDCA)が問われます。
自分をアピールできるエピソードとして成り立っていれば成功体験でなくても問題ないのですが、エピソードになるような出来事を必ずしも起こせるとは限りません。
一方長期インターンでは、単純作業ではない業務に携わるので必ず目標があり、その達成のために自らの業務を改善しながら働きます。
目標は会社の利益と直結しており、達成のための改善には社員の方も協力してくれます。
社員の方の助けのもとPDCA(知らない方は就活の重要ワードなのでググってください)が回るので半自動的に目標達成のためのエピソードが完成します。
エピソードは多ければ多いほど良い(会社ごとに適したものを使い分けられる)ため、既に話せることがある人にもおすすめです。
実際の業務をもとにしているので、特に中小やベンチャーなどの即戦力を求める企業に強く刺さると思います。
社会人との会話に慣れる
社会人との会話は、普通に大学生活を送る上ではなかなか機会がないことです。
バイトでも良いんじゃないか?と思われるかもしれません。
もちろんバイトの種類によっては役立つものもあるかと思いますが、飲食や工場、レジなどではなかなか慣れることはできないと思います。
今挙げた例はすべて自分が長期インターンをする前にしていたバイトですが、敬語一つとっても違いますから。
内定がもらえる(こともある)
インターン先の企業からすれば、長期インターンを数ヶ月した学生は既に研修を終えた、即戦力になりうる人材です。
なので、特に成長中のベンチャーでは、3年生の秋~冬に内々定を出す所も多いとされています。実際私と同期で入った1つ上の先輩は年を越す前に内定をもらい、そのまま入社したので就活はしていません。
3年生の段階で入社を決めるかどうかは置いておいても、いざという時に滑り止めになる内定があるのは就活生にとって心強いことです。
就活が始まってから1つの内定をもらうと安心感から面接で話しやすくなるという話もありますし、始まる前から持てるとやりやすいですよね。
デメリット
こんなにたくさんのメリットがあるなら、当然やっている人が多いはずですよね。しかし、年々増加傾向にあるとはいえ大学生の内4%未満しか長期インターンをしていないのが現状です。では、その理由はどんな点にあるのでしょうか?
一定以上の勤務時間が求められることも多い
平日週2~3回、1日に4~6時間以上といった募集が多く、授業やサークル/部活との両立が難しい傾向にあります。
中には「週5日、1年生歓迎」のような気が狂ったかのような募集まで……。
”この会社で長期インターンしたい”というのが決まっているのでなければ、どの業種でも私がしているような週1~2回からでOKな長期インターンも大抵あるので複数サイトを探すことをおすすめします。
また、多くはオフィスワークなので深夜帯・土日にはシフトが入れられないことに留意が必要です。
大手や地方の募集はほとんどない
長期インターンの募集の多くがベンチャー企業です。
また、そういった理由からベンチャー企業が集まる港区や渋谷区などに勤務地が集中しています。
足で稼ぐような業種は”ハズレ”が多い
自分の周りだけかも知れませんが、営業や販売の長期インターンはブラックやハズレが多いようで、完全に便利で安価かつ使い捨てられる労働力として見ている企業もあるようなので注意が必要です。
友人が入ったプロバイダ契約系の長期インターン(営業)は、インターン生にひたすら一人での訪問販売をさせていたそうです。
しかも、その会社の営業職はほとんどがインターン生で構成されており、技術を学ぶことすら満足にできなかったとか……。
また、別件ですが、商談ともなれば取引先の都合が優先されるので、授業があろうと出てこいなんて会社もあるようです。
社会人としての責任感うんぬんと並べ立てるのが常套句だそうですが、学生にそこまで要求するのは企業が果たすべき責任を果たしていない結果ですよね。
事前の下調べと、入った後”おかしいな”と思ったときのすぐ辞める勇気は必須です。
まとめ
いくつかデメリットもありますが、きちんとインターン先を選べば問題ありません。また、やるのが早ければ早いぶんだけ多くのメリットを享受でき、就活や就職後に有利になります。
アナタのやっているバイトに、バイト代以外のプラスアルファはありますか?
なければ、長期インターンも視野に入れて考えてみることをおすすめします。
おまけ
値段こそ張りますが、エピソードづくり等々キャリアセンターや就活エージェントでは対応してくれない段階から内定後までまるっとサポートしてくれるサービスがあるのでそちらもバナーを置いときます。
「上場企業から内定を貰えなかった場合に受講料を返金する」制度があり、高学歴以外の幅広い人をこそサポートしたいとのことなので就活に自信がない人に特にオススメだったり。
掲載にあたって講師の方とも少し話したのですが、とても穏やかな人だったので無料相談会も安心して受けられるかと思います。
コメント
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