無料で小説が読める「小説家になろう」は、いつでも手軽に読めて便利ですよね。このサイトは特にファンタジーが多いので、私もよく使っています。
その一方で困るのが、ローファンタジー・ハイファンタジー問わずランキング上位の大半が「チート乱用」「管理しきれていないハーレム展開」といった要素を含む小説が占めている所。(最近では「見返す」系も増えていますか)
一部の萌系ラノベからファンタジーに入った人ならともかく、「ダレン・シャン」などの海外ファンタジーや「精霊の守り人」などの和製ファンタジー、ラノベでも「狼と香辛料」などからファンタジーが好きになった人には、少しキツイですよね。
今回は、チーレム(チート・ハーレム)展開が苦手な私でも最新話まで読めた小説家になろうの連載小説をいくつか紹介していきます。
ネタバレにならないようにあらすじは薄っすらです。
特におすすめのもの
色々読んできた中でも、特に読みやすかったものです。
辺境の老騎士
初っ端から有名作品で申し訳ないですが、このテーマで紹介するにあたっては絶対に外せない作品なので最初に紹介しておきたかったんです。申し訳ない。
引退した老騎士バルドと、彼の家族そして仲間たちの出会いと別れの物語。
重厚なストーリーはラノベの系統ではなくて、海外の正統ファンタジーの系統ですね。
ハイファンタジーとしての世界観をガッツリ作りこんでおり、その一例としては現代日本の用語をしっかりと弾いている点が挙げられます。
なろうでありがちな、急に現代用語が出てきて没入感が消し飛ぶようなことがないです。
また、”食”に関する描写は特にこだわり抜いて書かれており、生唾の飲みまくります笑。
出遅れテイマーのその日ぐらし
所謂VRMMORPGモノ。
なのにも関わらず白熱するバトル展開などはなく、ちょっと感覚やプレイスタイルがズレた主人公が少しずつ増えていくテイムモンスターたちとわちゃわちゃしていく話。
笑える展開も多く楽しいのでオススメです。
ただ、話の緩急が少ないのに話数が多いので、小説版でずっと読み進めると飽きるかもしれません。戦闘展開がない「サモナーさん」みたいなものなので……。(魔物使い系職のストーリーでは冗長化は逃れられない宿命なのでしょうか)
最初らへん読んで面白かったら漫画Ver読んでみるのがオススメだったり。
村づくりゲームのNPCが生身の人間としか思えない
1人のニートのもとに届いたのは、ゲーム『命運の村』のテストプレイ版。
異様に高画質・高い知能を持ったAIに戸惑いながらも、村人たちを神として導き、その過程で自らもまた、ニートになる前のかつての自分へと戻っていく。
いわゆるゲームの中は異世界パターン。
これだけではなろうの量産型小説の一種なのですが、現実世界とゲーム内異世界の対比、そして主人公の人間的な成長が濃く描かれている点や、展開が予想できない点が魅力です。
個人的には最近読んでいる中では一番更新を楽しみにしています。
タイトルから分かるように村作り・箱庭系の要素が入っていますが、どちらかというとサブですね。メインは現実世界での主人公の成長です。
ストーリーが一気に急展開するので今後はわかりませんが、2019年05月12日現在ではチート・ハーレム展開はないです。
北の砦にて
所謂転生モノ、転生先は真っ白なこぎつねゆきぎつね。
かわいくてほっこりする話が好きな人におすすめな小説。
「おじさまと猫」が好きな人とかに刺さるんじゃないかなぁ……。
チートはあるけど、面白かったもの(コメディ系)
チートがあっても、ギャグなら大丈夫って方いませんか?
自分はそうなので、おまけで紹介しておきます。
王子の影武者は敵国の姫とお近づきになりたい(ただしその姫も実は影武者)
全10数話、一口サイズのラブコメ。
内容はタイトル通りなので省略。
最近笑えていないなぁって人にはオススメの、少しアンジャッシュ風味なコメディ。
ランダムでキャラを作ったんだが詰んだかもしれない
これもそこそこに有名作品……?チート要素・ご都合主義はありますが、ギャグなのでまぁいいかって自分はなりました。完全にチート系無理な人には地雷の可能性あるので注意。
ランダムでキャラ作成したら運極振りで……。パターン。
VRゲーム系にはありがちなやつだけど、その辺りを上手くギャグにしている。
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